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技術の話が多め

変女botの作り方!本を買ってくれた方に自動でお礼を伝えてみよう!

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今回は画像認識APIを使った機能の紹介です。画像認識APIを使えば本を購入してくれた方へ自動でお礼を伝えるシステムとか作れますよ!ちょっと工夫すると同人誌でもいけます。これは作家さんに使って欲しいAPI!

■Amazonの書籍データと連動した優れものシステム

docomo Developer supportは本当に便利なAPIが多くあるのですが、今回紹介するのは「画像認識API」です。世の中には様々な画像認識システムが存在しますが、docomoで公開している画像認識APIは特に作家さん向けな仕組みになっています。なぜならAmazonの書籍データと連動しているので、Amazonで書籍を販売している人にとっては、特に画像を自分で登録することなく書籍の画像認識が可能なんです!(同人誌での利用方法は後述します)

APIコンソールで簡単に動作を見てみましょう。

カバー+帯CS4
今回はこの変女3巻の画像をAPIに投げてみます。結果は下記の通り。

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itemNameにしっかり「変女〜変な女子高生 甘栗千子〜 3」とあります。これはすごい!簡単すぎます!!しかもAmazonのURLまで付いてくるので、色々な使い道がありそう。

■Twitterで単行本画像への自動謝礼システムとして使うには

ざっくりとですが変女botの場合は下記の通りです。

  1. TwitterAPIのsearchで「変女」の文字列を含んだツイートを探す
  2. 画像が添付されたツイートかどうかをチェックするために、取れたツイート情報のmedia_urlをチェック
  3. media_urlに画像のアドレスが入っていれば、その画像を一時的に取得
  4. 取得した画像をdocomoの画像認識APIに投げる
  5. docomoの画像認識APIの結果が変女の単行本かどうかタイトルから判定
  6. 変女の単行本画像だったらツイートしてくれた人の名前を使ってお礼用の画像を生成
  7. ツイートしてくれた人へお礼のリプライを飛ばす!

最初に作ったときは画像データの受け渡しが面倒だなあって思いながら作った記憶があるのですが、流れとしては基本的にこんな感じです。まぁ、この仕組みのなにがすごいって、結局のところdocomoが提供してくれている画像認識APIがすごいんです!
で、うまく認識できたらこんな感じのツイートを飛ばします。

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ちなみに変女botは単行本謝礼のツイートを飛ばすのはフォロワーさんだけです。フォロワーさんだけにしている理由は単純で、フォロー外にやると凍結の危険性があるから!です。検索で見つけてきたツイートに対してリプライを飛ばすというのは、一方的な行為に受け取られるのでスパムとみられてしまう可能性があります。なので本当はフォロワーさん以外にもお礼のツイートをしたいのですが、控えているといった感じです。

■購入者にbotがお礼を言うって正直どうなんでしょう

変女botの自動お礼機能ですが、実は作る前は「自動化してbotがお礼を言うって逆に失礼かな…」と思ったりもしました。そんなことやってる人なんて誰もいないもんで反応がまったく読めなくて…。SNSで作家が購入ツイートをRTしつつお礼を言っているのはよく見かけますが、そこ(感謝のお礼)を自動化してよいものか…とちょっと考えましたが、反応悪かったらやめればいいやと軽い気持ちで始めてみました。

それよりも、もしかしたらbotで画像を認識しての自動お礼機能って実は国内初事例かも?(海外はよく知らない)仮に国内初じゃなかったとしても、出版業界では間違いなく初事例でしょ。とか、まぁ、そんな感じの初物感をモチベーションに作りました。

で、この自動お礼機能、結果としては変女botの中でも特に好評な機能の一つとなったので、やってみてよかったです。なので他の方にもbotの自動お礼機能はおすすめですよ!

■同人誌でも使えます

同人誌とかでAmazonに商品がない場合どうすればいいか?って場合も対応可能ですよ!docomoの画像認識APIは画像を登録するための仕組みも用意されているのです。

少しだけ面倒ですが、自分で画像を用意して登録することで、画像認識が可能になりますよ!なお、実際にやってみましたが自分で登録する場合は別に書籍に限らずなんでも登録できるので、活用範囲はかなり広いと思われます。興味がある方は是非やってみてください!!

■画像認識API(商品認識)のその他の使い道

このAPIは商品名だけではなく、AmazonのURLも取得できるので、本当はアプリに組み込んで「欲しいものを写真に撮るだけでAmazonで買える(もしくはAmazonの値段を調べる)」とかそういう使い方を狙ったものなのかもしれません。

ってことで普通の使い方もしてみようと、試しにワインの写真で画像認識APIを動かして見ました。

この右側の『GYOTAKU』の写真をAPIに投げたところ、しっかり認識しましたよ!買えと言わんばかりにちゃんとAmazonのURLもセットで返ってきました!

とまぁ、こんな感じで過去の写真から、銘柄や商品名がすぐわかるって結構便利かもしれませんね。写真だけじゃよくわからないものって多いですし、アプリとして作りこめば写真だけで商品の出自等のさまざまな情報を確認しつつ、Amazonで値段チェックとかできそうですし。

(スタッフ)

 

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