人工知能は人間の仕事を奪わない。

人工知能は今後間違いなく人間の仕事を奪っていく。なんて話をよく聞きます。それって本当?

■AIは本当に人間の仕事を奪う?

ディープラーニングの登場によってあらゆるもののAI化が進みこれから色々な仕事が奪われる。って聞きますが、まずディープラーニングの得意とする分野は次の通りです。

  • ルールが明確であるもの
  • 大量のデータが存在する(or作れる)もの

なので実際この条件に当てはまるものはこれからAIへの”置き換え”が進んでいくでしょう。というかこの条件だと、ほとんどの仕事が当てはまりますね。。まずはAI化は置き換えが容易な分野はもちろんですが、コスト的に効果が高いものから行われていくはずです。例えばコールセンターのように人数的に大規模でAI化のコストメリットが大きいものや、ルールが存在しつつ単価が高い弁護士とか会計士などの”士業”がAI化の狙いドコロとしてわかりやすく注目されそうな気がします。

単価が高いと言えば、ゴールドマンサックスとかの人件費が死ぬほど高い証券会社のトレーダーなんかはすでにAIでかなり置き換わってるらしいですね。医者とかも画像診断系はもうすでにAIの方が強い気がします。

単価はともかくプログラマとかもあれです。

ディープラーニングで英語翻訳の質が上がってきているということは、自然言語からプログラミング言語への翻訳もAIができるってことですよね。(プログラミング教育必修化の立場は!?)

 

色々考えると、この流れは止められないと思います。そしてこの先「仕事がAIに奪われる」と思ってる人は実際に仕事が奪われるかもしれません。ただ、逆に「AIのおかげで楽になる」って思ってる人はたぶん大丈夫な気がします。

■過去を振り返るとどうだったのでしょう

例えば100年以上前、馬車や馬に関する仕事をしていた人はどうだったでしょう?

ガソリン自動車の普及が進み始めた時に馬車の生産者たちは「仕事が奪われる」と感じたかもしれません。それまでの立場をひっくり返してくれるような新たな仕事やチャンスが色々産まれていたにも関わらず!

自動車の時だって、わかりやすいところとして最初は部品製作をはじめとした自動車に直結する仕事が産まれたでしょうし、自動車から派生して、駐車場、ガソリンスタンド、ロードサイドビジネス、自動車ローン、etc..、と、それこそいくらでも仕事は結果的に広がってます。むしろ自動車への”置き換え”によって仕事って増えたんじゃ?

最近は「○○年後にAIに仕事が奪われる職業ランキング」とか見かけますが、あれ本当に気にしなくていいと思いますよ。むしろ奪われるとか言われている仕事にどっぷり使っている人だって「これで楽になる」と頭を切り替えることさえできれば、その業界に詳しいだけに業界の変化と今後派生する展開に一番早く乗っかれる気がします。

そう、AIは人間を仕事を奪いません。置き換わったことにより、新たな仕事を創る機会をあたえてくれるのです!….たぶん。

■ついにあのシステムの登場も秒読み段階です!

ここからはやっと漫画に関係する話です。

漫画『SE』の主人公である丘史郎が開発するシステムに、好みの異性の顔画像を自動で判定するフェイスマッチングシステムがあります。

このシステムの特徴は、自分の好みの顔画像を見つけることではありません。考え方としては逆なんです。「好きなタイプの”顔”を判定できる」ということを逆にとって、自分の顔写真を登録すると自分のことを好きな人がわかるっていう夢のようなシスムです。

漫画『SE』でよしる先生が描いた「好みの顔画像によるフェイスマッチングシステム」も、現実的に作成可能な状況がすでにディープラーニングの登場によって出来ています。

これまでもAIが年齢や職業、趣味などのテキスト情報をもとに最適な結婚相手を紹介してくれるマッチングシステムはありましたが、いよいよ「顔の好み」というあやふやな概念を抽出して画像によるフェイスマッチングを可能にしてくれるシステムがそろそろ出てきます。

 

たとえばつい最近公開されたリクルートのAPIでは「お肉」の写真をどの程度良さそうに見えるかどうか点数で教えてくれます。肉の画像から、どれだけその肉の写真が見栄えがいいかの「好み」を数字で判定できるのです。

A3RT(https://a3rt.recruit-tech.co.jp/)
このAPIでは「画像」と「点数」のセットを大量に用意して、ディープラーニングの教師あり学習をさせることで、新たな画像がどれだけ好みか点数で返してる感じのようです。

もうここまで言えばわかると思いますが、既に画像から好みが判定できるのです。「肉」じゃなくて、人間の画像にすれば「自分のことを好きな人が見つけられる」こともすでに現実的に可能になっているのです!!

 

SE 4 (ジェッツコミックス)

白泉社 (2015-04-28)

『SE』第32話(4巻収録)のあれもいよいよ現実に利用できる日が近いかもしれません。

■Image Influence API

画像の好みを点数化できるリクルートのシステムについては下記を参照ください!


https://a3rt.recruit-tech.co.jp/product/imageInfluenceAPI/

現在公開されているサンプルは肉の画像の好み判定APIですが、自分で画像と点数のデータセットを登録してモデルを作れば、今すぐにでも人間の好みの判定ができそうですね。

唯一の難点は「顔画像」と「点数」のセットを大量に必要とすること…。そもそも何枚ぐらいの画像セットを用意すれば、それっぽく判定できるのかな??誰か是非作ってみてください!

 

■関連リンク

・『SE』第1話試し読み
http://www.younganimal.com/se/

・自分のことを好きな人がわかったらどうします?
http://konogi.sub.jp/blog/?p=380
・なぜブーム?ディープラーニング流行の理由
http://konogi.sub.jp/blog/?p=1343

 

ってことで今回は以上!

スタッフ