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変女botもそろそろ2周年ですが「チャットボット」という言葉をご存知ですか?

■今年もチャットボットが話題になりそうです

「チャットボット」という言葉をご存知でしょうか?Twitterをやっていると色々なbotを見かけると思うのですが、決められた投稿を繰り返したり、登録された一定の言葉に反応するようなbotではなく、ロボットと会話形式で会話や会話以外の何かをできるようにプログラミングされたシステムを「チャットボット」と言います。

このブログを見ている人のほとんどは変女botをご存知だと思うのですが、変女botもチャットボットの一種です。細かく分類すると変女botはプロモーションチャットボットとも呼ばれます。(ただ、そもそもチャットボットというシステムがプロモーションに意外と使えるかも!という考えが認識され始めたのは、本当にここ1年ぐらいの話です)

IT業界は去年あたりからこのチャットボットにかなり注目が集まっているのですが、なんというか「チャットボット」という言葉の認知度は一般ではかなり低いのが現状です。この記事によると1割強の認知度しかないそうで。。。ネットリサーチでこの結果なので、あまりネットに詳しくない層も入れたら認知度はかなり低そうです。

で、そんなチャットボットですが、プロモーションとコールセンター業務では既に効果が出始めたのか、次々と各社が参入してきている状態だったりします。

ってことで、2017年に入ってまだ1ヶ月程度しか経過していませんが、その短い期間でもチャットボット関係の気になるニュースが続々と入ってきているので、その中からPRチャットボットを中心にいくつか紹介してみます。

■ユーザーローカル、チャットボット構築サービスを開始、月額10万円から

http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1042468.html

このブログでもよく紹介しているユーザーローカルさん関連の記事ですが、コールセンターのカスタマーサポート業務用のチャットボット構築サービスをリリースしたようです。月額10万円なら価格的にはかなり安いんではないかと。気になるところとしては会話のベースとなるシナリオをまずは導入側で作らないといけないので、結構なログがたまらないと精度をあげてくのは難しいかも?たぶん実際の運用としては精度が上がって使用に耐えられるようになるまでは、裏で人が張り付いている形式のチャットボットになるのではないかと予想してます。

■「BOT PR」を提供開始、商品プロモーションに特化したLINE向けチャットボットをパーケージ化

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000000204.html

こちらは完全にプロモーションを目的としたチャットボットサービスですね。そういう意味ではこのサービスは変女botと志向しているものは同じです。ただ紹介記事を見た感じ、このサービスに搭載される機能がちょっと魅力的じゃないというか…ユーザーを楽しませるのではなく、プロモーションに直結する機能を優先して導入している感じなのでプロモーションとしては逆効果になりそうな印象。きっと今後追加で導入されるであろう機能に期待ですが、こういうのってとりあえず動かして反応を見てみないと、なにが有効かわからないので難しいですよね。

ただ、現状の機能では月額50万ってのはちょっと高くも感じます…。作り切りで100〜200万とかならわかる(?)のですが、月額で50万か…うーん、でもこのぐらいが相場なのかな?ちなみに国内で最も有名なチャットボットといったら女子高生「りんな」ですが、そのシステムを使ったローソンの「あきこちゃん」は月額いくらマイクロソフトに払っているんだろう。。。りんなレベルのシステムになると月額50万程度じゃ絶対済まないですよね…。

■サイバーエージェント、東工大の奥村学教授、高村大也准教授とキャラクター性を付与したチャットボットの共同開発を開始

http://gamebiz.jp/?p=177680
チャットボットとかに使える会話エンジンにキャラクター性をつけるための開発をサイバーエージェントが着手したそうです。これは結構面白そう!過去にもブログで書いていますが、チャットボットに大切なのはキャラクター性です。よくある古風なロボットのイラストのキャラとの対話サンプルをよく見かけますが、そんなのと会話したい人なんて誰もいないことを開発者は早く気がついたほうがいいです!ってことで、この「キャラクター変換技術」にはかなり期待!!!!

■変女botもそろそろ2周年です

2015年2月からPR用チャットボットとして運用している変女botですが、作りたての頃は「すぐに大手出版社あたりが類似botをいっぱい作ってくるかも」と思っていました。けど2年近く経ってもなかなかそうはなっていない感じです。

もしかしてチャットボット普及の壁には「価格」があるのかもしれません。正直IT系のシステムって外注すると普通の方が思っているよりもびっくりするぐらい高いんですよ。日々ユーザーの反応を見ながら細かな変更を入れていくメンテも考えると月額制になるのもわからなくないです。なので作り込んだチャットボットを出版社が好き放題に使うにはシステムを内製化しないと難しいのかもしれません。(日本経済新聞社なんかはシステムを内製化して色々やってますよね)

とはいえ今年はさすがにボットサービスを安く提供する会社もどんどん現れるはずなので、変女botのようなPRチャットボットも珍しいものではなくなると予想しています。

PRチャットボットを取り巻く環境は現在こんな感じですが、今年の変女botは(許可が得られれば)ちょっと今までと違ったことにも挑戦してみようと思います。お楽しみに!

■関連リンク

・ダ・ヴィンチニュース

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