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技術の話が多め

『変女』のNHKデビュー(?)とファミコン時代の最大の謎の話

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■マシリトの背後を取りました

年末にNHKで「ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ」というドラクエ特番が放映されたのですが、その放送中に『変女』の単行本が映ったそうです!そうです、というかリアルタイムで見ていたので不意打ちすぎてびっくりしました。

ネットでは「このおっさんヤバイ漫画いっぱい持ってる」とネタなのか本気なのかわからない発言がTwitterでも数多く見られましたが、この見るからに優秀そうなおっさんは白泉社の社長さんなのでバックにヤングアニマルの漫画を置くのは当然なのですよ!

DQ30周年特番としてドラクエの歴史を振り返る番組なので、当時ジャンプの編集長としてドラクエに深い関わりを持っていたマシリトこと、白泉社の鳥嶋和彦社長のインタビューが放送されたというわけなのです。

と、ここで画像の一つでも貼りたいところなのですが、キャプチャーといえど著作権的に微妙な気がするので、念のためにやめときます。

放送を見返すとヤングアニマルのコミックでは、左から新妹魔王の契約者・嵐!、無邪気の楽園、女子小学生はじめました P! 、信長の忍び、変女。って感じで並んでます。何度も映るポジションに置いてあったのでびっくりです!

そしてここで見逃した方に朗報!再放送が1/8(日)~ あるようなので是非どうぞ!
http://www4.nhk.or.jp/dq30/2/

そういえば単行本のレベールが現在の”ヤングアニマルコミックス”ではなく、”ジェッツコミックス”のままでしたね。たしか2016年の6月ぐらいからヤングアニマルコミックスに変わったはずなので、収録自体は結構以前に実施したのものなのかな??

■ファミコン時代の(個人的な)最大の謎

ドラクエ特番を見ながらファミコン全盛期のことを思い出してたら、ふと当時最大の謎まで思い出してしまいました。

それは『ハイドライドスペシャル』で『六三四の剣』が無敵になる、という謎です。

意味がわからない人のために説明すると、まずファミコンというハードにはリセットボタンと電源ボタンの二つのボタンが本体に付いています。“リセット”は言葉通り単にゲームをリセットしてスタート画面に戻るものです。次に”電源ボタン”ですが、ファミコンで遊ぶ御作法として「ゲームカセットを抜き差しするときは、一度ファミコンの電源を落としてから」というのがあり、カセットを取り替えて別のゲームで遊ぶ際には必ず電源ボタンで一度電源を切る必要があったのです。

で、ここからが謎なのですが、昔ファミコンで『ハイドライドスペシャル』というRPGがあり、このゲームを起動した後に、御作法を無視して電源を切らずにいきなりゲームカセットを抜き取り(この時点でTV画面はぐちゃぐちゃになります)、そのまま『六三四の剣』というアクションゲームを差し込みます。さらにその状態でリセットボタンを押してゲームを始めると、なぜか六三四の剣を無敵モードで遊べるという裏技があったのです。

この説明で伝わったかどうか謎なのでもう少し現在のゲーム機で例えると、、プレステ等でなんかのゲームを起動した後に、いきなりディスクを取り出し、別のゲームのディスクを入れてリセットすると、後から入れたそのゲームをチート状態で始められる。とかそんな感じです。

そんな謎の裏技が有名な『ハイドライドスペシャル』と『六三四の剣』ですが、無敵モードを作りだすには、先に入れるゲームはハイドライドスペシャルじゃないとダメなんです。別のゲームを入れてから、六三四の剣を入れても無敵にはなりません。必ず『ハイドライドスペシャル』→『六三四の剣』である必要があるのです。

無理やりゲームカセットを入れ替えると、無敵モードでゲームができるとか本当に意味がわからないですよね?

■六三四の剣が無敵になる理由

子供の頃は本当に謎でしたが、今でも結構謎です。そのため、ここからは全て推測です。

まず、ゲームに関するデータを一時的に保持できるごくごく狭い記憶領域的なものがファミコン側に存在するのでしょう。で、この領域は通常のメモリ領域と異なりリセットしても消えない(消さない)領域として、起動時にゲーム全体を通して使う情報などを展開しておいたり、開発陣でデバッグ用に使ったりと、自由に使える領域だったのかもしれません。

まず『ハイドライドスペシャル』を入れて電源をONすると、このリセットしても消えない特別な領域にハイドライドスペシャルのゲームを処理するための情報が書き込まれ、次に電源を切らずに『六三四の剣』を差してリセットをすると、ハイドライドスペシャルが書き込んだ領域の情報がそのまま残った状態で六三四の剣のゲームが開始される形になります。

そして、六三四の剣では開発者が各ステージのデバッグが簡単にできるように無敵モードを用意しており、その無敵モードのON/OFFをハイドライドスペシャルが書き込んだ領域と同じ箇所の情報を見て決定していた。だから無敵になる、と。

こんな感じなのかな?

ファミコンのハードのことなんかまったく知らないので大外れだったらごめんなさい!

 

六三四の剣 (1) (小学館文庫)

村上 もとか
小学館

 

漫画家の公式ブログで長々とファミコンの話を書いてしまいましたが、『六三四の剣』は言うまでもなく名作漫画『六三四の剣』のゲームということもあり、一応漫画繋がりなのでご容赦を!

(スタッフ)

 

 

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